不動産投資で2棟目の融資を受ける条件
不動産投資で2棟目の融資を受けるためには、金融機関が定める審査基準を満たすことが重要です。特に不動産投資ローン(アパートローン)の審査においては、これまでの不動産投資の運用状況や借入状況、自己資金の有無が大きく影響します。金融機関はそれらを評価し、 融資の可否を判断します。したがって、審査を受ける前に、現在の不動産投資の実績や2棟目の購入に向けた資金計画が明確になっているかを確認しておきましょう。
ここでは、 不動産投資で2棟目の融資を受けるために必要な条件を詳しく解説します。
1棟目の物件が黒字を維持している
不動産投資で2棟目の融資を受けるには、1棟目の物件が順調に運営されていることを示し、金融機関に信用力のある投資家だと判断されるよう、情報を整理することが重要です。
金融機関は2棟目の融資を検討する際、現在の不動産投資の運用実績を重要視します。特に、家賃収入が安定しており、ローン返済や維持費を差し引いても黒字が続いているかどうかが重要な判断基準となります。
たとえば、家賃収入の入金遅延がなく、空室率が低い状態を維持していると高い評価を得られるでしょう。
また、ローンの返済履歴が良好であることも大きなポイントです。不動産投資で1棟目の融資を行った金融機関の視点から見ると、2棟目の追加融資を判断する際には信頼度も影響するため、金融機関との関係を良好に保つことを意識しましょう。
2棟目の頭金を確保できている
不動産投資で2棟目の融資を受ける際、頭金の有無は金融機関の審査に大きく影響します。1棟目の運用が黒字であっても、2棟目購入のための頭金がない場合は融資条件が厳しくなり、希望する融資額を確保できない可能性があります。金融機関は、投資家のリスク管理能力を重視するため、一定の自己資金を用意しておくことが信頼獲得の鍵です。
一般的には、物件価格の20%程度を頭金として準備すると良いとされています。たとえば、1億円の物件を購入する場合、2,000万円の頭金があると金融機関からの信頼が高まり、融資条件の優遇を受けやすくなります。さらに、頭金が多いほど借入額は少なくなるため、毎月の返済負担を軽減できるメリットもあります。
また、自己資金を確保することで、金利の低い金融機関を選びやすくなり、投資の総コストを抑えることが可能です。 2棟目の不動産投資の融資をスムーズに進めるためにも、計画的に資金を貯め、頭金を準備しておくことが大切です。
不動産投資で2棟目の融資を受ける前の注意点
2棟目の融資を受けるためには、事前の準備が欠かせません。先述したように、1棟目の運用を安定させ、自己資金を確保することに加えて、物件選びや資金計画も重要な要素となります。
なぜなら、収益性の低い物件や立地条件の悪い物件を購入すると、金融機関の評価が下がるだけでなく、将来的な運用リスクも高まるからです。さらに、2棟目の購入によりキャッシュフローに変化が生じるため、それを踏まえてローンの返済計画をしっかり立てることが大切です。
ここでは、2棟目の融資を受ける前に確認しておくべきポイントを詳しく解説します。
1棟目の不動産投資の運用を安定させる
2棟目の不動産投資を進める前に、1棟目の運用が安定しているかを確認しましょう。金融機関は、1棟目のキャッシュフローが健全であるかを審査の際に厳しくチェックします。空室率が高い、家賃滞納が頻発する、修繕費がかさむといった課題が残っている場合、2棟目の融資を受けるのが難しくなる可能性があるため注意が必要です。
1棟目の不動産投資の収益を安定させるためには、入居率を向上させる施策や、賃貸管理の見直しを行い、収益を最大化する努力が求められます。具体的には、適切な管理や家賃設定、ターゲット層に合った設備の導入などが効果的です。
さらに、確定申告の収支計算書が正確であり、適切に管理されているかも確認しておきましょう。金融機関は、投資家が安定した経営を行えるかどうかを判断するため、1棟目の経営状況を見て審査します。
このように、不動産投資で2棟目の融資をスムーズに受けるためには、1棟目の安定した運用実績を証明できる状態にしておくことが重要です。
2棟目の不動産投資の自己資金を増やしておく
2棟目の不動産投資を成功させるには、十分な自己資金を確保しておくことが欠かせません。金融機関は借り手の資金力を評価するため、自己資金の割合が高いほど融資審査を有利に進められます。そのため、日頃から計画的に資金を貯め、頭金や予備費を確保しておくことを意識しましょう。
頭金には物件価格の20%程度を準備する必要があると先述しましたが、理想的なのはそれだけ頭金を支払ってなおかつ自己資金に余裕がある状態です。
自己資金に余裕をもたせることで急な支出に対応でき、不動産投資におけるリスクも軽減できます。融資のためだけでなく、その後の経営においても自己資金の確保は重要となります。
不動産投資の種類・金融機関の融資条件を比較する
2棟目の不動産投資を成功させるためには、金融機関ごとの融資条件を比較することが重要です。すべての金融機関が同じ基準で融資を提供しているわけではなく、都市銀行、地方銀行、信用金庫、ノンバンクなど、それぞれの機関で審査基準や融資条件が異なります。
たとえば、都市銀行は比較的低金利で長期融資を提供する一方で、審査が厳しく自己資金の割合が高く求められることが多いです。一方、ノンバンクは融資を受けやすいですが、金利が高くなる傾向があります。
また、不動産投資の種類によっても融資条件は異なります。区分マンション、一棟アパート、賃貸併用住宅など、物件のタイプによって金融機関の評価基準が変わるため、自身の投資戦略に合った融資先を選ぶことも大切です。
たとえば、賃貸併用住宅は自己居住用としての要素があるため、比較的金利が低く融資を受けやすい住宅ローンの利用が可能です。一方、一棟アパートは不動産投資ローン(アパートローン)を組むため、アパートの収益性や資産状況などが重視され、審査の難易度が高くなります。
融資条件を比較する際は、金利や融資期間、自己資金の割合、審査基準だけでなく、将来的な資金計画も考慮しましょう。最適な金融機関や商品を選ぶことで、2棟目の不動産投資をスムーズに進め、長期的な資産形成を実現しやすくなります。
2棟目は不動産投資の方法を変えることもおすすめ
不動産市場の状況や自身の資金計画、リスク分散の観点から、2棟目は異なる不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。
たとえば、1棟目で一棟アパートを購入し、2棟目に賃貸併用住宅を選んだ場合、収益構造を変えつつリスクを分散できます。賃貸併用住宅なら、先述したように融資を受けやすい住宅ローンの利用が可能で、自宅としての資産を持ちながら家賃収入を得られます。
また、エリアを変えることで、地域ごとの需要や家賃相場の違いを活かし、不動産投資におけるポートフォリオの安定性も高められます。
不動産投資における2棟目の購入は、長期的な投資戦略を見直す絶好の機会です。1棟目の運用実績を踏まえ、収益性やリスク管理を考慮しながら安定した資産形成を目指しましょう。
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賃貸併用住宅は、自己居住を持ちながら不動産収入を得られる魅力的な物件です。しかし、他の収益物件と同様に十分な調査を行った上で適切な計画を立てなければ、リスクが高まる可能性もあります。そのため、2棟目の投資として賃貸併用住宅を検討する際は、専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。
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