不動産投資をしたらマイホームが買えないの?
不動産投資を始めるとマイホームが買えないと言われることがありますが、必ずしもすべてのケースに当てはまるわけではありません。また、厳密には住宅ローンを借りるのが難しくなるという意味でマイホームが買えないと言われます。
なお、住宅ローンの審査では、年収や信用スコア、借入総額が考慮されます。不動産投資による収益が安定していれば住宅ローンが承認される可能性もありますが、借入過多の場合は審査が厳しくなり、結果的にマイホームが買えないこともあります。
ここからは、不動産投資とマイホーム購入を両立できるケースと、そうでないケースをより詳しくご説明します。
住宅ローンが組めるケース
金融機関にもよりますが、不動産投資をしていても条件を満たせば住宅ローンを組むことは可能です。たとえば、頭金を多めに準備し、安定した収入や良好な信用情報を持っていると、金融機関の審査で有利になり、通過しやすくなります。
そして、総返済負担率が低い場合も、無理のない返済が可能と判断され、審査が通りやすくなります。総返済負担率の上限は金融機関によって異なりますが、多くの場合、年収の30〜40%以内で設定されています。
▼総返済負担率とは?
収入に対する返済額の割合のこと
なお、金融機関に相談することで、条件が緩和される場合もあります。
住宅ローンが組めないケース
住宅ローンの審査が通らない主な理由として、収入に対して借入額が多すぎることが挙げられます。多くの金融機関では、総返済負担率が40%以上を超えると審査が厳しくなる傾向があります。
これを回避するためには、収入に見合った借入額の設定と返済計画の明確化が重要です。マイホームが買えないのではないかと不安な方は、具体的な計画を立てた上で、金融機関に相談することをおすすめします。
また、過去に携帯電話の料金やカードローンなどの未払いがあり、信用情報に問題がある場合は、融資を受けるのが難しくなるため注意しましょう。信用情報は5〜10年で回復(残債がある場合は完済してから回復)します。
住宅ローンと不動産投資ローンの違い
住宅ローンは居住用不動産を対象としており、不動産投資ローンに比べて金利が低く、最大融資金額も低い傾向があります。
一方、不動産投資ローンは収益用不動産を対象としたローンで、住宅ローンに比べて金利や最大融資金額が高いのが特徴です。また、物件の収益性も審査されるため、審査基準が厳しく、住宅ローンよりも審査の難易度が高くなっています。
なお、原則収益用物件に住宅ローンを利用することはできませんが、自宅と賃貸を兼ね備える賃貸併用住宅は金融機関が定める要件を満たすことで住宅ローンが利用できます。
両方のローンを並行して組む際に気をつけるべきポイント
住宅ローンと不動産投資ローンを並行して利用する場合、総返済負担率を考慮することが非常に重要です。総返済負担率を抑えて無理のない返済計画を立てることで、審査通過の可能性が高まります。
また、物件の収益性や収入の安定性も重要なポイントです。たとえば、人口が少なく交通の便が悪い地域にある物件の場合、入居者が集まりにくい傾向にあります。対して、人口が多く交通の便も良好な地域の物件は、入居者が集まりやすく安定した家賃収入が得られる可能性が高いでしょう。そうした物件を選ぶことで、融資を受けやすくなります。
返済計画や物件探しにつきましては、専門的な知識も必要になりますので、一度専門家に相談することをおすすめします。
不動産投資とマイホーム購入を両立させることはできる?
不動産投資とマイホームの購入は、資金計画を工夫し、優先順位を明確にすることで両立が可能です。先ほどご紹介したポイントを踏まえた上で総返済負担率を調整し、生活基盤を守りながら資産運用も視野に入れた、無理のない計画を立てましょう。
では、不動産投資とマイホームの購入を両立したい場合、優先順位はどのように考えると良いのでしょうか。この章では、不動産投資とマイホームの購入の両立についてより詳しく解説していきます。
両方を購入する場合の優先順位は?
不動産投資とマイホームの購入、どちらを優先するかは、目標や状況に応じて異なります。資産運用を重視する場合は不動産投資を優先するのが良い一方、生活基盤を整える必要がある場合はマイホームの購入を優先した方が良いでしょう。
ローンの観点で見ると、不動産投資ローンは審査が厳しいため、そちらを優先する方が審査が通りやすい場合もあります。ただし、ローンの条件だけで判断せず、先述したように現在の状況や将来の計画を踏まえた上で優先順位を決めることをおすすめします。
投資用の物件とマイホーム両方を所有するメリット
投資物件とマイホームを同時に所有することで、資産運用の効率化と生活の安定を両立することが可能です。家賃収入をローンの返済に充てることで、経済的な負担を軽減できる場合もあります。ただし、あくまでも投資ですので、リスクについても十分に理解しておきましょう。
投資用物件とマイホームの両方を所有したいものの、ローンの負担やリスクに不安を感じる方は、賃貸併用住宅を検討してみてはいかがでしょうか。次に賃貸併用住宅についてもご紹介しますので、興味をお持ちの方はご参考になさってください。
自宅に住みながら賃貸経営ができる「賃貸併用住宅」という選択
賃貸併用住宅は、自宅と賃貸部分が一つの建物内に併存する物件で、アパートやマンションよりも戸数が少なくリスクが抑えられるうえ、住宅ローンを活用できる点が特徴です。投資用物件とマイホームを別々に購入する場合と比べても費用を抑えることができ、ローンの負担も軽減できます。特に、これから不動産投資を始めようとお考えの方の第一歩としておすすめです。
ただ、他の不動産投資に比べて低リスクですが、リスクがないわけではありませんので、計画を立てる際には専門家へ相談しましょう。
弊社はたらくおうちは、賃貸併用住宅を専門的に取り扱っております。賃貸併用住宅について詳しく知ることができるセミナーや相談会を実施しておりますので、ご興味のある方はお気軽にご参加ください!
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