賃貸併用住宅をローコストで手に入れる3つの手段!絶対NGの方法も解説
私たちの生活でもっとも高い支出が、収入の4割を占める住居費です。
そのため家賃収入を住居費に充てることができて十分な節税効果も見込める賃貸併用住宅は、
将来に向けての資産形成としても高い人気を誇ります。
ただ多くの人にとって、「賃貸併用住宅を購入する費用が高い」のが一つの難点。
賃貸併用住宅は「自宅スペース」と「賃貸スペース」を建築しなければないため、
建築費も土地代も高くなりがちなのです。
しかし、賃貸併用住宅を諦める必要はありません。
「賃貸併用住宅をローコスト化する本当の意味」や
「賃貸併用住宅を手に入れる費用が高くなる理由」を知れば、
あなたにも立派な賃貸併用住宅を手に入れるチャンスがあります。
今回はローコストで賃貸併用住宅を手に入れるコツをご紹介しますので、
ぜひ最後までお付き合いください。
ローコストな賃貸併用住宅を手に入れる必要性とは?
「高いものを安く手に入れたい」と思うのは誰しも同じ。
あなたが「ローコストで賃貸併用住宅を手に入れたい」と思ったとしても、それは普通の心理です。
ただ賃貸併用住宅は、単純に取得費用の高い安いだけを考えるべきではありません。
賃貸併用住宅は手に入れたあとの生活にも影響を及ぼすため、
「収支」も考慮しなければいけないのです。
具体的な説明のため、簡単にシミュレーションしてみましょう。
【物件とローン概要】
- 1戸あたり家賃:7万円
- 戸数:2戸
- ローン金利:1%
- 借入金額:フルローン
7,000万円の賃貸併用住宅を1000万円安く建築できたとすると、毎月の支出に倍の差が生まれました。
ローコストで賃貸併用住宅を手に入れられたら、
毎月の住居費が半分に減ると言い換えても良いでしょう。
また賃貸が常に満室とは限らず、空室が発生すれば毎月の手持ち資金からローンを
返済しなければなりません。
賃貸併用住宅を手に入れる費用が高いか安いかは、
あなたの家計に直接影響する大事な問題なのです。
なぜ高くなる?賃貸併用住宅を手に入れるための費用
そもそもなぜ、賃貸併用住宅を建てる費用は一般の戸建てより高くなるのでしょうか。
理由は、賃貸併用住宅を取得するための費用を整理して考えると見えてきます。
【賃貸併用住宅の取得費用が高くなる理由】
- 賃貸スペースが必要な賃貸併用住宅は建築面積が広くなる
- 賃貸併用住宅を建築するための広い土地が必要
- 建築した戸数分の水回りや電気設備が必要になる
- 土地は賃貸需要を見込める好立地が良い
一つの例として、キッチンをピックアップして建築費を考えてみましょう。
一般的な戸建てのキッチンは20~50万円くらいですが、
単身向けのミニキッチンはおおむね10万円前後です。
自宅のほかに4戸の賃貸スペースを建築するなら、キッチンだけで
「20~50万円 + (10万円 × 4戸) = 60~90万円」という費用がかかります。
さらにベースとなる建築費に加えて、バスルームや洗面台、各部屋の電気設備など
さまざまな費用があります。
広くて賃貸需要の見込める土地を取得する必要もあり、賃貸併用住宅を手に入れる費用は
どうしても高くなってしまうのです。
賃貸併用住宅の建築費用とローコストで建てる方法
賃貸併用住宅は土地の広さやエリア、建築費などよってコストが変わるため、
相場らしい相場は無いと言えます。
ただ十分満足な賃貸併用住宅を手に入れるなら、土地を含めて
「8,000万円~1億円」が必要と考えましょう。
根拠として、一般的な賃貸併用住宅の内訳をご覧ください。
【一般的な賃貸併用住宅】
- 賃貸スペース:1K(25㎡=約8坪) × 4戸
- 自宅スペース:120㎡(約36坪)
- 建築費:坪単価80万円前後
- 土地代:3,000~5,000万円
賃貸併用住宅を手に入れるコストが高くなるほど、毎月の支出は多くなります。
やはり賃貸併用住宅をローコストで手に入れる方法は、
ある程度理解しておくべきと言えるでしょう。
では具体的な手段として、3つの方法をご紹介します。
賃貸併用住宅をローコストで建てる方法1「安い土地を見つける」
あなたは、「戸建てを建てるには狭い土地」や「ウナギの寝床と呼ばれる縦長の土地」が
売りに出されているのを見たことがあるのではないでしょうか。
形状が悪くて安く売られている土地は、実は賃貸併用住宅にとって狙い目である
ケースが少なくありません。
横に広くするだけでなく、縦の空間も活用できるのが賃貸併用住宅。
賃貸併用住宅は必ずしも整形地である必要はなく、少し形状が悪い土地でも
空間を活用して賃貸スペースを確保できるなら問題ないのです。
もちろん安い土地を手に入れたいからと言って、郊外から遠く離れた
生活利便の悪い土地を買ってはいけません。
また建ぺい率や容積率の問題で希望の建物を建てられなかったり、
そもそも建築不可という土地もあります。
土地選びは必ず不動産会社に相談し、効率の良い土地活用のプロである
建築会社からもアドバイスを受けるようにしましょう。
賃貸併用住宅をローコストで建てる方法2「建物をシンプルな形にする」
ローコストな賃貸併用住宅を実現するには、「建物をシンプルな形にする」
というのもポイントの一つ。
複雑な形の建物だと余分な壁面積が必要になるうえ、
間取りにもデッドスペースが生まれるためです。
分かりやすく図解をご覧ください。
建物に凹凸があると施工面積が増えるため、建築費が高くなります。
また生活動線が悪くなり、入居率にも影響を及ぼしかねません。
土地の形状が多少悪くても、建物はできるだけシンプルな形にしたほうがローコスト化を図れます。
土地を有効活用しながら余計なコストがかからない形状の建物を実現できるよう、
建築会社によく相談しながら決めていきましょう。
賃貸併用住宅をローコストで建てる方法3「設備・建材を見直す」
そして「設備・建材を見直す」のもローコスト化の一つ。
快適なマイホームと賃貸の入居者に喜ばれる賃貸併用住宅を実現するには、
どうしても充実した設備と高品質の建材が条件です。
ただ建築にあたって必ずしも大事ではない設備が導入されていたり、
無駄に高い建材で施工されるケースもあります。
設備や建材が自分たちに必須のものか、また賃貸の入居者にとって本当に必要な
設備は何かをしっかり考え、余分な設備や建材をカットしてローコスト化を図りましょう。
賃貸併用住宅のローコスト化で注意すべき点
とはいえ絶対に忘れていただきたくないのが、
「ローコスト化が将来的な収支に影響する可能性」です。
ローコストの建物にしたため不人気の物件になったり、
将来的な建物の修繕費用が高くついたりするケースもあります。
賃貸併用住宅のローコスト化は、まさにリスクと表裏一体なのです。
たとえばローコストで賃貸併用住宅を建てた結果、10年後の修繕が
どうなるか考えてみましょう。
屋根や壁、設備など、建物は必ず老朽化していきます。
特に賃貸併用住宅は他人を住まわせる役割もあるため、定期的な修繕が必要になります。
ローコストにこだわりすぎた結果、修繕費が高くついたのでは本末転倒です。
また賃貸併用住宅のローコスト化は、重要な要素である賃貸需要にも影響します。
たとえば近年の賃貸物件はバストイレ別が当たり前であるのに、
ローコストを図ろうと3点ユニットバスにしたのでは入居者から見向きもされません。
建物が古くなれば家賃も徐々に低下していきます。
そのため将来の修繕までを見据えたローコスト化を考え、
入居者に喜ばれる設備や建材を採用しましょう。
賃貸併用住宅の専門会社に相談するのが成功への近道
賃貸併用住宅に限らず、賃貸経営においてローコスト化は収支を高める大事な手段です。
ローコスト化で成功したオーナーは、賃貸需要をしっかりマーケティングしています。
そのうえで余分なコストを削減する術を心得ているため、
入居率と家賃収入を最大限まで引き出せているのです。
もしあなたがローコストの賃貸併用住宅を絶対に手に入れたいと思うなら、
賃貸併用住宅を専門に取り扱う「はたらくおうち」に相談しましょう。
建築プランはもちろん、賃貸物件の管理・運営においてコストカットできる部分と
お金をかけるべき部分を熟知しています。
全国的に見ても賃貸併用住宅の施工数はそう多くないため、賃貸併用住宅の専門会社は貴重です。
土地選びから建築、賃貸経営を始めたあとの管理に至るまで、ワンストップで相談できます。
この記事をお読みいただいたのを機に、あなたも賃貸併用住宅を手に入れる方法について
相談してみてはいかがでしょうか。