60坪の賃貸併用住宅におすすめの間取り
60坪の賃貸併用住宅は規模が大きいため、オーナーの自宅部分と賃貸部分を十分に確保しながら間取りを決めることができます。また、間取りにもよりますが複数の賃貸物件を設けられるため、投資としてのメリットも大きいです。
しかし、60坪の賃貸併用住宅は大型になる分、建築コストも高くなるため、綿密に計画しなければなりません。しっかりとしたプランニングを行うことで、収益性を高めながら無理なく賃貸併用住宅を運用することができるでしょう。
このコラムでは、60坪の賃貸併用住宅におすすめの間取りや押さえておきたいポイントをご紹介します。
間取り1. 横割りタイプ
横割りタイプは、オーナーの自宅部分と賃貸部分を横に区切る間取りです。
横割りタイプのメリットは、ワンフロアをすべて自宅部分とすることができるため、広々としたLDKの間取りも実現できます。60坪の広さを最大限に活かせる間取りが可能な点はとても魅力的です。また、最上階を自宅部分にすると屋上も自由に利用できます。
一方で、横割りタイプは上の階の足音や物音が下の階に響く可能性があります。したがって、後々トラブルにならないように防音対策は必要となるでしょう。
弊社はたらくおうちでは、このように事前に考えられるトラブルに対して、対策のアドバイスを行っております。具体的にどのような対策を取っているのか、より詳しく知りたい方はお問い合わせ先よりお気軽にご相談ください。
間取り2. 縦割りタイプ
縦割りタイプは、自宅部分と賃貸部分を縦に区切る間取りです。
縦割りタイプには、階層によってパブリックな空間とプライベートな空間を分けやすいというメリットがあります。60坪の賃貸併用住宅の場合、縦割りでも各階層は十分なスペースを確保できるでしょう。
しかし、縦割りタイプにもデメリットがあります。階層間の移動が多くなるため、高齢者や子育て世代には負担となる可能性があります。また、縦割りの場合は、自宅部分と賃貸部分が隣接するため、隣の生活音が気になることがあります。その点、横割りタイプと同様に防音対策が必要となるでしょう。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、現在のライフスタイルや将来を考慮した上で間取りを検討しましょう。
60坪の賃貸併用住宅を建てるときのポイント
60坪の賃貸併用住宅を建てる際には、いくつかの重要なポイントを押さえておくことで失敗するリスクを減らすことができます。
60坪の十分な広さがある賃貸併用住宅の賃貸部分は、広さがあるだけ間取りの自由度が高いため、入居者のニーズに合わせやすく、高い収益性が期待できます。その反面、空室リスクがありますので、土地や賃貸ニーズの調査や、入居者が入りやすい間取りの工夫などを怠ると、思わぬ失敗につながる可能性があります。
ここでは、60坪の賃貸併用住宅を建てる際に気をつけたい具体的なポイントについて詳しく解説していきます。
プライバシーや騒音に配慮した間取りにする
間取りを決める際は、入居者へ配慮をする必要があります。特に、賃貸部分と自宅部分が近接している場合は、騒音やプライバシーのトラブルが発生しやすくなります。
騒音に対しては、防音性が高い建材を使用する他、部屋が隣接する場合はトイレやお風呂などの水まわりや、クローゼットや押し入れなどの収納が鏡合わせになるような間取りにすることで、音が伝わりにくくなります。
また、プライバシーに関しては、自宅部分と賃貸部分の玄関やベランダが隣り合わないようにすることで、入居者とオーナーが遭遇しにくくなり、プライバシーも確保しやすくなります。
こうした配慮が不足すると、入居者の満足度が低下し、退去率が高まる可能性があるため、間取りを決める段階からしっかりと検討しておきましょう。
収支のバランスを考えて計画を立てる
60坪の大型の賃貸併用住宅は、建物が大きい分費用も高額になりますので、自己負担額や借入額が大きくなります。したがって、安定した収益を得て無理のない返済をするためには、収支バランスを考えて計画を立てることが重要になります。なお、建築費だけでなく修繕費や管理費なども考慮しておくことで、長期的に安定した経営が行いやすくなります。
ただ、計画を立てるためには専門的な知識が必要となりますので、賃貸併用住宅の専門家にご相談されることをおすすめします。
はたらくおうちは、賃貸併用住宅を専門的に取り扱っており、コンサルタントがお客様の状況に合わせて計画を立案します。お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、ご要望や目的などを伺い、しっかりとすり合わせをした上で計画に落とし込みます。賃貸併用住宅の計画について不安や疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。
その他気をつけたい制約・注意点
賃貸併用住宅を60坪の面積で建てたいとお考えの方は、土地の建ぺい率にご注意ください。土地の広さが十分にあっても、60坪の面積で建てられない場合があります。なぜ建てられない可能性があるのかというと、防災や日当たりなどを考慮して、建築基準法によって行政が建ぺい率の上限を定めているからです。建ぺい率とは、土地面積と建築された建物面積の割合です。
したがって、土地探しにおいては60坪の建物が建てられるのかという点も調べる必要があります。
▼建ぺい率の計算方法
建ぺい率(%)=建築面積÷敷地面積×100
また、容積率にも注意が必要です。土地面積と建物の延床面積の割合を容積率といいます。容積率もまた上限が定められているため、その上限を超える建物を建てることはできません。
▼容積率の計算方法
容積率(%)=延床面積÷敷地面積×100
60坪の賃貸併用住宅を建てる際の費用相場
60坪の賃貸併用住宅の費用は、延床面積と構造によって異なります。まずは構造別坪単価の相場を見てみましょう。
- 木造:60~80万円
- 鉄骨造:70万円~100万円
- 鉄筋コンクリート造:90万円~120万円
- 鉄骨鉄筋コンクリート造:100万円~150万円
※あくまで相場ですので参考程度に留めておいてください。
構造別坪単価が分かったところで建築費用を求める場合は、一般的に以下の式で計算できます。
建築費=延床面積×坪単価
たとえば2階建てで、1階も2階も床面積が60坪である場合、延床面積は60坪+60坪=120坪となります。この場合、木造の坪単価が80万円であるときを想定して建築費を計算してみましょう。
80万円×120坪=9,600万円
なお、60坪の面積で賃貸併用住宅を建てる際には、建築費だけでなく設備費や外構工事費なども発生するため、あくまで目安としてご参考になさってください。
賃貸併用住宅の収益化を成功させるための会社選びのポイント
賃貸併用住宅の収益化を成功させるためには、会社選び段階でいくつかのポイントを事前にチェックしておきましょう。
賃貸併用住宅を建てる場合、安定した収益性が求められます。60坪の広さがあれば賃貸部分を十分に確保できますので、間取りにもよりますが3つ以上の物件を設けることも可能となるでしょう。しかし、収益化を成功させるには、その物件に入居者が入らなければ意味がありません。
そこで、空室に対する不安をなくし、収益化を成功させたいという方に、会社選びの際に押さえておいた方がよいポイントをご紹介します。
徹底した調査ができる会社を選ぶ
賃貸併用住宅を建てる上で土地や賃貸ニーズの調査は欠かせません。これらの調査は、その地域の賃貸需要や適正な家賃相場、入居者のニーズ、土地の相場、周辺の施設、地域の雰囲気などを把握するために行います。調査で集めた情報をもとに、どれほどの収益が期待できるのか、どのような間取りや設備が求められているのかなどを明確にして計画を立てます。
調査が不十分だと、賃貸の需要がないエリアに建築したり、相場とかけ離れた家賃設定をしてしまったりするリスクが高まり、結果的に空室が続くなど経営に大きな支障をきたす可能性があります。したがって、このような調査はとても重要になるのです。
賃貸併用住宅に関する実績が豊富な会社を選ぶ
賃貸併用住宅を建てる際には、実績が豊富な会社を選びましょう。特に、賃貸経営に関するノウハウが蓄積されている会社は、過去の経験から得た知識やスキルを活かし、効果的な間取り設計や収益性の高いプランを提案してくれます。先ほどご説明したような各種調査も、賃貸併用住宅に関する知識が深くなければできません。
十分な実績がない会社に依頼すると、建築後に思わぬ問題が発生する可能性が高く、結果として空室リスクが高くなってしまい、収益性が低下することも考えられます。
はたらくおうちでは、賃貸併用住宅の建築だけでなく、調査や融資、そして賃貸管理までトータルサポートします。賃貸管理を自社で行っているからこそ、経営におけるノウハウも豊富です。60坪の大規模な賃貸併用住宅を建てたいものの、ローンの借入や経営において不安がある方ははたらくおうちへご相談ください。お客様の状況を伺った上で、どれほどの規模の賃貸併用住宅が建てられるのかを検討し、ご提案いたします。
賃貸併用住宅の間取りでお悩みならはたらくおうちにご相談ください
賃貸併用住宅の間取りを決める際には、さまざまなポイントを考慮する必要があります。60坪という建物面積の広さを活かすためには、専門家に一度ご相談されることをおすすめします。
はたらくおうちは、賃貸併用住宅の専門家が丁寧にご納得いただけるまでご説明しますので、
「賃貸併用住宅についてよくわからない」
「賃貸経営が初めてで不安がある」
という方でもご安心いただけます。
まずは一度、お気軽に下記お問い合わせ先よりご相談ください。
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電話番号:0120-420-820(9:00~17:30 水曜休)
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